約 3,325,570 件
https://w.atwiki.jp/hsrwiki/pages/189.html
鉤爪工作員 クラス 種族 レアリティ マナ 初期LV 初期HP 初期ATK 最大LV 最大HP 最大ATK 固有スキル 昇格 スカウト 猫 3 4 1 3 2 15 4 2 足薙ぎ 鉤爪工作員>鉤爪強襲兵 鉤爪強襲兵 クラス 種族 レアリティ マナ 初期LV 初期HP 初期ATK 最大LV 最大HP 最大ATK 固有スキル 昇格 スカウト 猫 4 4 15 4 2 25 5 3 足薙ぎ 鉤爪工作員>鉤爪強襲兵 昇格素材 影舞の手袋 影舞の手袋 影舞のマント 入手方法 通常ガチャ ドロップリスト(暫定版) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nomorica/pages/86.html
《美麗(びれい)なる潜入工作員(せんにゅうこうさくいん)》 永続罠 このカードは発動後モンスターカード(戦士族・地・星4・攻1300/守1200)となり、相手のモンスターカードゾーンに特殊召喚される。このカードのコントローラーは、自分のスタンバイフェイズごとに手札を公開する。このカードがモンスターカードゾーンに表側表示で存在する限り、お互いのプレイヤーは罠カードを発動する事ができない。
https://w.atwiki.jp/p2rdj/pages/696.html
破壊工作員 Saboteur 破壊工作員は、価値ある物の物理的破壊であれ、重要な政治的手続きの妨害であれ、破壊行為を行うために侵入することに長けている。密偵と異なり、破壊工作員の動機は情報を盗むことではなく、敵に混乱をもたらすことにある。 “知識の想起”――人型生物(〈社会〉) DC 16 一般的な知識 DC 14 専門知識 DC 11 破壊工作員 Saboteur クリーチャー2 NE 中型 人間 人型生物 出典 Gamemastery Guide 246ページ 知覚+8;(罠を発見する場合+10) 言語 共通語 技能 〈威圧〉+5、〈運動〉+5、〈隠密〉+9、〈軽業〉+7、〈交渉〉+5、〈社会〉+6、〈製作〉+6 (輪縄を“作成”する際+8)、〈生存〉+6、〈知識:暗黒街〉+6、〈知識:工学〉+8、〈盗賊〉+9、〈ペテン〉+7 【筋】+1、【敏】+3、【耐】+1、【知】+2、【判】+2、【魅】+1 輪縄作成/Snare Crafting 破壊工作員は輪縄を“作成”でき、まきびしの輪縄2つまでと移動妨害の輪縄2つまでを作れる材料を持っている。 アイテム かなてこ、変装用具、ハンド・クロスボウ(ボルト10本)、パデッド・アーマー、サップ、輪縄用具、盗賊道具 AC 18(罠に対して20);頑健+5、反応+9(罠に対して+11)、意志+8 HP 27 移動速度 25フィート 近接 [one-action] サップ +7[+3/-1](機敏、非致傷)、ダメージ 1d6+3[殴打] 遠隔 [one-action] ハンド・クロスボウ +9[+4/-1](射程単位60フィート、装填:1)、ダメージ 1d6+2[刺突] 急所攻撃 破壊工作員は立ちすくみ状態のクリーチャーに対して追加で1d6の[精密]ダメージを与える。 助言とルール:破壊工作! Sabotage! ここに含まれる破壊工作員は仇敵となるように作っているが、PCは善の破壊工作員に遭遇する可能性がある。これらは典型的には専制に対する抵抗勢力である。民間人に危害を加えないよう細心の注意を払っている人は混沌にして善であり、他は混沌にして中立である。
https://w.atwiki.jp/mbgrms/pages/331.html
480 : 非通知さん@アプリ起動中[sage] 投稿日:2016/08/18(木) 15 41 51.64 ID Vc8HJ9P+ 他の人の場合 ANY篇 工作員「ちょっと眠ってろお前!」 ANY「跪け」パーン 工作員「ンアーッ!」 AYM篇 工作員「ちょっと眠ってろお前!」 AYM「ニンジャに勝てるわけないだろ!」 工作員「感度3000倍にしたから、お前のために」 AYM「ア ーッ(悶絶)」 UDK篇 工作員「ちょっと眠ってろお前!」 UDK「はい!頑張ります!」ドサッ 工作員「自分から眠って行くのか…」 ANZ篇 工作員「ちょっと眠ってろお前!」 等身大看板「」ドヤッ 工作員「どうなんだよ、警備として!」
https://w.atwiki.jp/rejend/pages/20.html
GOD戦闘工作員 技N AP 110/2450 DP 110/2450 SP 30/130 必殺技 なし メダル価値 100 入手法 ミッション1-2,2-1,2-4 進化 なし 出演作 仮面ライダーX
https://w.atwiki.jp/mgspwkouryaku/pages/20.html
商品情報 発売前情報に戻る タイトル メタルギアソリッド ピースウォーカー 発売日 2010年4月29日 ジャンル アクション シューティング 価格 5229円 機種 PSP 対応機種 PSP1000,PSP2000,PSP3000 プレイ数 1~6人 メーカー コナミデジタルエンタテインメント 年齢区分 審査予定 MGSPW 公式サイト 公式サイト TGSピースウォーカー 2009 PV ストーリー 今作の舞台は『メタルギアソリッド3』のから10年後の1974年である。コロンビアの地で国境なき軍隊を率いていたスネークが、あるコスタリカからの客人に軍隊を持たないコスタリカから非公式な組織(軍隊)を追い出してくれと依頼された。それに応えたスネークは現地に潜入し、抑止力となる。 (Wikipediaより) 体験版(未完成抑止版)の仕様 体験版は4個のミッションを収録している。 体験版(未完成抑止版)の基本システムは GAME SYSTEM を確認してくださいとのこと。 ※2009年10月に配信された「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER 体験版(未体験抑止版)」とは異なる内容となっている。 【ご注意】 ※「未体験抑止版」を既にダウンロードされている場合に「未完成抑止版」をダウンロードされても「未体験抑止版」のデータは上書きされない。 ※「未体験抑止版」から「未完成抑止版」へのデータ引継ぎはない。 ※「未完成抑止版」と「未体験抑止版」でのアドホック通信は行えません。アドホック通信を行う際には、バージョンが同じであることをご確認くださいとのこと。 Mission プレイ人数 説明 チュートリアル/オープニング 1人 ストーリーの導入部分と、操作系の説明、練習を行うミッションです。 拠点制圧 1人~2人 敵勢力下にある拠点を制圧する潜入ミッションです。 山岳施設突入 1人~2人 山岳部にある敵施設に潜入するミッションです。 対戦車戦 1人~4人 敵戦車部隊の武装解除を行うミッションです。 +メタルギアソリッド ピースウォーカー未完成抑止版 実況プレイNO.1 体験版 実況プレイ NO.1 +メタルギアソリッド ピースウォーカー未完成抑止版 実況プレイNO.2 体験版 実況プレイ NO.2 +メタルギアソリッド ピースウォーカー未完成抑止版 実況プレイNO.3 体験版 実況プレイ NO.3 ダウンロード ダウンロードは以下の場所へ。 体験版(未完成抑止版)ダウンロード先 ダウンロード 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tekilostarchive/pages/207.html
《魔導工作員》 所属勢力 ポートエレン 種族 人間、魔術師 カードパック 不公平な賛美歌 レア度 アンコモン カード種別 ミニオン 消費マナ 2 攻撃力 3 体力 1 精神操作 パッシブスキル 召喚時 相手の手札を確認し、カード1枚を墓地に送る。 偽装工作 パッシブスキル 撤退時 相手はカードを1枚引く カード評価 イラストがえちえちであり、性能もアンコモン最強のカード カードと一緒にプレイヤーの心も奪っていく。 ポートエレンの強さを支えてる1枚である 2コスで除去に特化した3ダメユニットの癖に1枚選択してハンデスを行うため、殴って除去したユニットと捨てさせたカードの2枚でアドバンテージを得ることができる。 捨てさせるときに手札を見る事による情報アドバンテージも強力。 撤退時に相手に1枚ドローさせるデメリットがあるので、可能な限り相手が嫌がる手札を捨てさせよう。 また、相手の手札が少ない時に使用する際は注意しなくてはならない。特に捨てさせたいカード(《星の嵐》や《ファイアーボール》など)がない場合、ただ相手の手札を交換させるだけの可能性がありこのカードのドローで相手が解決札を引いてしまうことがある。特に単体のカード性能が高いアードベックを相手にするときは気をつけたい。 デメリットが発動するのは撤退時なので《解除》と合わせる事でデメリットだけを打ち消すことができる。 問答無用でカード1枚分のアドバンテージを得られるので隙あらばやっていこう。 また、《輝く魔法少女 リーザ》などでこのカードを手札に戻した場合デメリット効果を発動せずにもう一度ハンデス効果を使用できる 通常《物まねスライム》では選択を行うスキルはコピー出来ないが、このカードの効果は何故かコピー出来る。(苦悩売りの悪魔はコピー出来ない) ハンデスを行った後に《迷惑ゴブリン》を撤退させ、相手の手札を埋めてからデメリットのドローを発動させる事によりターン開始時のドローと合わせて3枚のカードを捨てさせるという非常に強力なコンボがある。 総じて単体で使用しても強いが、他のカードと合わせて使う事で確実にアドバンテージを得る使い方もありプレイヤーに戦術の幅を広げさせるカードと言える。 ポートエレンの使い手を名乗るならまずはこのカードの使い方をマスターすべきであると言えよう。 余談 このカードが出てきてからカード使用率ランキングではほぼコイツが1位の座にずっといる。 今見たら《獣語の通訳者》が塗り替えてた。 それまでは《獣語の通訳者》が1.0%前後で不動の1位にいたのだが、じわじわとこのカードの使用率が上がっていきついに抜かれてしまった。 その後、何度か《獣語の通訳者》が1位を取り戻すものの、このカードが最終的に1位の座にずっとついている。 このように使用率1位になったのも安価で強力なカードであり、どのデッキタイプにも組み込める性能であるからこそだろう 一時期揺り籠バーンにも入っていた構築がある。これはコンボデッキの弱点であるハンデスカードを使われる前にこちらがハンデスしてしまおうという、ハンデスカードをハンデスするという実に不毛なやりとりがあった。 なんなら《スイートシュガーハニーケーキ》で確定サーチする構築もあった程である。まぁ、それほどこのカードの性能が高いということなのだが。
https://w.atwiki.jp/mgspwkouryaku/pages/78.html
MGSPW空耳集 はじめましてタラハーイです。 このページでは「本当はそう言っていないがそう聞こえた空耳」を載せていくページです。 例 対戦車戦などで敵兵が探しに来るときに言う言葉「いるな!」→「淫乱!」 チコ救出ミッションでスネークがチコを見つけた時の言葉「チコ?」→「ち0こ?」 このように「本当の言葉」→「空耳」と書いてください。 いきなり下ネタですいませんww wwww -- 管理人 (2010-05-18 18 35 45) 気のせいか→木の精か -- for (2010-05-20 05 49 08) forさんナイスですww -- タラハーイ (2010-05-20 07 15 39) メインオプスクリサリスの「通常モードへ移行」→「東洋に行こう」 -- タラハーイ (2010-05-21 17 41 02) co-ops通信の「やるじゃないか」→「ヤろうじゃないか」 -- (タラハーイ) 2010-05-22 19 56 51 戦車戦の時の「くらえ!」→「アロエ!」 -- (タラハーイ) 2010-05-23 13 52 27 攻撃が見つかったときの「敵襲だ~!!」→「敵臭だ!」 スネークはくさいんですかね、やはりw -- (for) 2010-05-23 17 11 24 スネーク見つかるごとに「臭い」言われるんだww -- (タラハーイ) 2010-05-23 20 19 26 男性兵のホールドアップ時の「動くな」→「屁、こくな」 (いくつかパターンがあるがその内の一つ) -- (タラハーイ) 2010-05-23 20 23 11 AI兵器の体力がなくなったとき「オラハインジマッタダー テンゴクニイッタダー」 -- (phantom) 2010-05-23 20 27 17 オラハシンジマッタダー→調子乗ったなー -- (名前などない) 2010-05-25 15 35 11 サヨナラじゃないーー♪ -- (無敵) 2013-02-25 22 06 58 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5419.html
前ページ次ページゼロの工作員 昼のラッシュで忙しい食堂の台所。 トントンと規則正しく野菜を刻む音、フライパンとお玉がぶつかり、肉が焼ける音、 野菜をザルに入れ水を流す、葉を手で千切る、沸騰したやかんが音を立てる、 スープがぐつぐつと煮える、料理をトレーに載せて運ぶ足音がリズムを刻む。 フリーダはルイズと共に片づけを終わらせ、食堂へ来ていた。 彼女とは再び分かれ、賄い飯を食べ、そこでシエスタと出会い談笑している。 今日の天気に街の流行、魔法や外国のこと。 どれもたわいのない話だが、フリーダにはどんな話しも新鮮だった。 ・ ・ ・ 「貴族に頭を下げなくていい国から来たんですね。いいなぁ。ゲルマニアですか?」 シエスタが大皿からサラダを小皿に移しながら訊ねる。 「ゲルマニア?」 「平民でも才覚があれば貴族になれる国ですよ。マルトーさんも お金を貯めたらこの国を出たいって言ってました。知らないんですか?」 フリーダは軽く顎に手を当てる。 「………遠いとこから来たから」 無難な答えを返す。違う世界から来たといっても異常者扱いされるか厄介事に巻き込まれるだろうから。 「フリーダさんは異国から呼ばれた方なんですよね。違う文化があって困ったりはしてませんか」 「ええ。目覚めたら下僕扱いだもの。驚いたわ」 「あはは。大変ですね」 コーンポタージュを口に運ぶ。 フリーダさんはこちらから話しかけないと、全くしゃべらない。 話し好きなシエスタには聞き役になってくれるいい相手だった。 「召還されて、トリステインをどう思いましたか?」 「穏やかで、いいところね。豊かで安全な国よ」 フリーダさんが優雅に紅茶を飲んでいる。 銀髪に近いさらさらとしたプラチナブロンドが綺麗だ。 態度や物腰に気品を感じる。いいところのお嬢様なのだろうか、少し憧れる。 「この国が過疎だなんて残念ですよ。お金のある人はゲルマニア、 打倒貴族の若い男の人たちはアルビオンのレコンキスタ、 魔法の才能がある人はガリアにみんな行っちゃうんです」 フリーダは飲むのを止め考える。あの過疎が酷かった星はどうなっているのだろうかと。 「確かにトリステインは、今は安全で、飢えずに生活できるわね」 溜め息をつき、眼鏡をなおす。 シエスタの話しではトリステインは過疎だとか。 トリステインでは少数のメイジ達による支配が長年続いていて、 魔法を使える彼等は 錬金 を使った金属生産や加工、 水の魔法 を使った医療、 ゴーレムや, 風の魔法 使った輸送など、あらゆる分野に進出し巨万の富を得ている。 魔法の力は絶対で、ほとんどの金は一握りの彼等に使われている。 平民が物を作ってもメイジ達の生産力や労働力の差は絶望的で、芽があっても摘み取られてしまう。 平民が国に工場や機械の援助をしてもらおうとしても、政治は貴族のものであり、 たとえ援助がもらえても貴族の工場で下働きがせいぜいで、手元に金が残らない。 技術があっても、自らの優位が揺らぐのを恐れたメイジは平民を潰す。 頼みの綱の外交も、女王が即位しないせいで機能しない。 政権は傀儡で、マザリーニ(彼女は鳥の骨と苦々しげに呼んだ)が好き勝手やっている。 「こんな国では夢が見られない」と国外脱出する貴族や平民が多いのだとシエスタが言っていた。 世も末ね。 フリーダは明るい世界の暗い一面を見つけられて安心する。 「フリーダさんの故郷も、ここと似てますか?」 「いいえ。こんなとこなら、よかったけど」 頬杖を付き、スプーンをくるくる回す。 異世界だから誰も知らないと油断があったのかもしれない。 フリーダは感情を吐露していた。 「私の故郷…エリオでは50年以上も内戦が続いているわ」 「平和な国を見ると、少し…違和感を感じるの」 「大変なんですね」 フリーダさんは謎めいていて知的で洗練された素敵な人だ。 だからもっと良く知って近づきたいと感じた。 「私の故郷はトリステインの田舎、タルブ村なんですよ」 「ワインが名物で、静かでいい村です。私の家もワイン農家なんですよ」 「………そう、帰る場所を大事にしなさい」 斜陽の国だが、彼女は家があり職がある。逃げるのも出来ない。 それでもフリーダは少し羨ましかった。試験管から産まれた彼女には帰る場所がなかったから。 「このあとどうするの?」 「貴族のみなさんにデザートをお配りするんです」 「私が手伝ってもいいかしら」 シエスタはメイド服を正すと自然な笑みで返す。 「大歓迎ですよ」 フリーダはシエスタと貴族の食堂へ来ていた。 窓にはステンドグラス、2階までぶち抜いた高い天井に、巨大なシャンデリア、 ワックスで磨き上げられた黒く光る床。 席には教員席とそれぞれ色が違うマントを着た生徒達が座るテーブルが3つあって、 どれも100人近くが座っている。 テーブルには一杯になった空の皿、フライドチキンや鮭のムニエル、ポタージュスープなど 多くの食べかけの料理が並んでいた。 昼食を食べ終わった生徒達の横では、給仕たちがワゴンを押す役とデザートを配る役の 二人一組になり、上座からケーキを置いている。 デザートが乗った大きなワゴンをフリーダが押し、シエスタはケーキが乗った皿を置く。 食堂では男子生徒達が集まり自慢話をしていた。 中央に立つのは金髪巻き毛で薔薇を持った白い肌の男子生徒。 青瞳の端正な容姿に、シャギーの入った前髪、胸元が開いた白くノリがきいたシャツ、 真っ白な歯、ズボンも他の生徒達とは違い体にフィットするものを履いていて、 見た目も喋りも気障な印象を受ける。 誰を落とした、好きな子は誰だ、世界が違っても人の色恋に対する興味は変わらない。 その生徒は大げさに身振り手振りを交えて話し、話しに熱中しているのかポケットから 小瓶が転げ落ちたのにも気付かなかった。 フリーダが拾い上げ、 「落としたわよ。あなた」 人の群れの向こうにいる生徒に判るよう小瓶を掲げる。 「いや…これは僕のじゃない。君が貰っておきたまえ」 それを見た生徒達は一斉に騒ぎ出す。 「これはモンモランシーの香水だぞ!」 「ギーシュ、やっぱりモンモランシーと付き合っている噂は本当…」 「おいおい、この香水瓶が僕のものとは」 がたんと椅子が倒れる音の後、二人の女生徒が走り寄り。 「ギーシュの「「うそつき!」」」 左右からの平手打ち。 「待ってくれケティ」「待ってくれモンモランシー」 二人は走り去り、ギーシュの頬には紅葉が残る。 「二股かよギーシュ!」 「天罰だぜ。ギーシュ!」 笑いに湧くギャラリーの中、ギーシュは顔をしかめている。 「君が気を遣わないから、二人のレディの名誉が傷ついたんだ。どうしてくれるんだね?」 フリーダはちょっとした趣向を思いつく。 「…申し訳ありませんギーシュ様。私と付き合っていたのに浮気をするあなたが悪いんですわ」 口元に冷笑を浮かべながら、か弱そうな乙女を演じる。 額から脂汗を流し目に見えてうろたえるギーシュ。 「ぼ、僕はこんな女知らないぞ」 「あら?覚えていらっしゃらなくても仕方ないですわ。 ギーシュ様は華麗な女性遍歴をお持ちですもの。私もその一人」 余裕の笑みを湛え、ギャラリーに礼をする。 盛り上がるギャラリーと取り巻き達。 「3股かよ!盛り上がってきた!」 「ギーシュ!ギーシュ!ギーシュ!ギーシュ!」 熱烈なシュプレヒコールが始まる。 「…お前、ルイズの使い魔の平民じゃないか?」 怒りすぎてかえって冷静になったギーシュが気付き、勢いづく。 「平民如きに僕が惚れるわけないだろう!しかもゼロの使い魔なんかに!」 「私がベッドから目覚めたとき、熱烈に口説いてくれたのは誰だったのかしら。 それに、私が使い魔だとついさっきの授業で知ったのよね?」 もちろん。ベッドで口説いた云々は嘘だ。だが彼は信用がなかった。 既に野次馬の目はベッドに向いている。 「手が速ええ…」 「会って2日でベッドかよ…ギーシュなら…ありだな」 「破廉恥ですわ」 野次馬はひそひそ話し、顔を赤らめる者、メモを取る者、三者三様である。 収集がつかなくなったギーシュは無理やり話題を終わらせた。 「嘘か本当か決闘ではっきりさせようじゃないかっ!ヴェストリの広場で待っている!」 「ちょっと!あんた何考えてるのよ?!」 人波を掻き分けて来たルイズが噛み付く。 「メイジに平民が喧嘩売って勝てると思ってるの?今からでも遅くないから謝ってきなさい!」 「平民は貴族に逆らったら死刑…なのかしら」 ありそうなことだと考える。 奴隷がある国は人の命は安い。 「メイジは魔法が使える。平民は魔法が使えない。そしてメイジは躊躇せずに魔法を使うわ。 例え相手が平民でもね」 「………心配してくれて、ありがとう」 まっすぐな感情にフリーダはぎこちなく笑った。 学園の中央塔最上階、執務室の机で、 「ふふんふふんふん~ふ~ふ~ふふ~ふんふん♪」 オスマンが鼻歌を歌いながら女物のパンツを伸び縮みさせている。 「…オスマン校長、とうとう…そこまで」 剥げ頭のコルベールが部屋へ入ってきて固まる。 「ちょちょちょ、調査じゃょ。ヴァリエールの使い魔の持ちものじゃ」 「…その割りに楽しんでましたね」 眼が冷たいぞ。コルベール君。 机の上にはボロボロになった制服と下着、長方形の箱が置いてある。 フリーダが意識を失いながら重傷で召還された際、 血で汚れ焼け焦げ穴が開いた服を取り替える必要があった。 箱はその際、失敬した。 フリーダとの使い魔交渉の時に所持品全てを返すように言われ 一度返したが、既に服がボロボロで使えなくなっていた。 ゴミとして処分してくれと頼まれたものをとっておいたのである。 「何か判ったかね?ミスタ・コルベール?」 コルベールが鼻の頭を掻く。 人払いの合図だ。 「・・・・・・・・・・」 オスマンは無言でディティクトマジックを掛け盗聴の危険がないか調べ、 部屋にサイレンスをかけて二重に盗聴対策を行い、杖を振って窓を閉め、 ドアにロックを使い魔法で鍵を掛ける。 「続けたまえ」 「はい。フリーダ・ゲーベルの右手のルーン。あれはガンダールヴです」 「ふむ」 オスマンの肩に乗るモーニングソルトが忙しなく動く。 「フリーダ・ゲーベルという女はこの国の人間ではありません。 服の記事に印刷されていた文字は未知の言語で、服も下着も全て未知の物質です。 彼女が持っていた銃らしきもの、下着の生地でさえも、 我々の技術力では部品の一つさえ、同じものを造るのは不可能です。 また、それがどのような原理で動いているかさえ判らないでしょう。 更に恐るべきことに、これらは全て魔法で造られてはいません。平民の手に依るものです」 コルベールは俯いて続ける。 「彼女が我々の校の女生徒達に似た制服、持っていた武器、ミス・ヴァリエールを捕らえた手際、 当たり前である魔法をしらないこと、『この星』と言っていたことから考えて、私の推測ですが」 「ミス・ヴァリエールはトリステインの国力、技術力を遙かに超える平民の国から、 工作員又は暗殺者を召還しました。おそらく、違う星からです。 制服は変装、傷を負っていたのは任務中だったのでしょう」 「これを見てください」 机に置いてある箱を開けると一丁の銃が出て来る。 インテリスコープが付いた旧式の7.5ミリ口径火薬式狙撃銃。 英雄イヴァン・ジュジャとサイモン・ラヴァルを暗殺した銃である。 火薬式であるが故にコルベールとオスマンには技術力の高さと それが現代の銃の延長線にあるものだと理解できた。 重い沈黙 「・・・・・」 「・・・・・」 「ヴァリエールはなんてものを召還してくれたのじゃ!」 「わ、わたしも判っていれば契約させるなどどど」 コルベールはオスマンに襟を力いっぱい掴まれ首がガクガクと揺すられる。 彼の少ない毛髪が更に少なくなってゆく。 オスマンは机にぐったりと突っ伏した。 「さて、どうすればいいかのう」 「判っていると思いますが 不幸な事故 は不可です」 口封じは出来ないと釘を刺された。 「落ちこぼれだったミス・ヴァリエールが初めて成功させた魔法じゃぞ。最初で最後の魔法かもしれん。 たとえ殺してもう一度サモンサーバントさせたところで、もう一度魔法が成功する保証はない。 ワシの首が跳ぶわ」 「アカデミーに身柄を渡すのも殺すのと同じ事じゃし。 奴等なら生きたまま解体するのもやりかねん」 「それに話しが荒唐無稽過ぎて信じてもらえないかものう」 教育者としてのプライドもあるし。胃に穴が開くわい。 「もしも、工作員であると仮定するならどうなるのかのう」 「本国の命令を受けているとすれば、この国の調査か重要人物の暗殺か。 どちらにしてもロクなことないですね」 困った、困ったのう。 そうじゃ。 「知らなかったことにするのが一番か」 「分かりました」 困ったときのことなかれ主義じゃ。 「それとミス・フリーダと話がしたい」 「手配しておきます」 ガンダールヴと謎の超大国からの工作員。 本当、ミス・ヴァリエールは頭を痛くさせるのう。 まったくです。今夜は飲みましょう。 オスマンとコルベールは二人して胃薬を飲むのであった 一方、ロックが掛けられたままのドアの前で立ち往生している秘書のロングビルは 「あんのクソジジイ!またロックとサイレンスかけたままで忘れてやがる!」 悪態をついているのであった。 あの女子には甘いギーシュが逆ギレして浮気相手に喧嘩を売った、更に相手は平民だ。 ゴシップと決闘の噂は瞬く間に広がり、 「風」と「火」の塔の間にあるヴェストリ広場には食堂中の生徒達が集まり、不穏な空気に蝕まれていた。 ギーシュ側に付く男子達、フリーダ側に付くケティ、モンモランシーが率いる女子グループが対立している。 「付き合った子の顔を忘れるなんて」 「一度寝てポイですって」 「女の子を殴るなんて最低よ」 「三股以上かけてたりして」 「平民の子…かわいそうに」 ギーシュは広場の中央に立っていた。 「改めて名乗らせていただこう。僕は『青銅』のギーシュ・ド…」 名乗りを無視し、フリーダはナプキンで包んだ胡椒を包んだ袋をギーシュの顔に向かって投げつける。 「…ラモン」 むせた拍子に、杖を持つ手元が乱れる。 「獲物を前に舌なめずりなんて、ずいぶん余裕ね」 ギーシュが杖で空に描きかけていたルーンは失敗し、 地面から立ち上がりかけている戦乙女の姿をしたゴーレムが消滅した。 胡椒で涙が止まらなくなった目と鼻を押さえている間に、袖口と胸元を取り、 足を後ろから払って頭から地面へ叩き付ける。 「ひ、卑怯だぞ!」 仰向けに倒されたギーシュは立ち上がろうともがく。 フリーダに向けた杖は蹴り飛ばされていた。 「…丸腰の相手に武器を向けて言える言葉じゃないわ」 脇腹を蹴り手を踏みつけながら続ける。 「大方、私を嬲ろうと思って、強力な魔法を準備しておこうと思ってたんでしょ」 「安全装置を掛けたまま、敵の前で弾込めをして余裕ぶるあなたが悪いわ」 昨日コルベールに見せてもらった魔法が役に立った。 魔法は杖を使い図形を刻むことで発動する。強力な魔法ほど刻む時間が長くなる。 ギーシュは話しながら小刻みに手に持った薔薇の造花を動かしていた。 武器を向けて話しをする奴は五流だ。 彼女は武器を持った相手に手加減をするつもりはなかった。 「私も、こんなものを使うとは思わなかったわ」 制服のポケットから食堂から拝借してきた銀食器のナイフを取り出し、喉へ突きつけ、馬乗りになる。 フリーダの手の甲にある文字が輝く。 ギーシュの目が恐怖で開かれた。 「あなたを処刑するの。理由は決闘での敗北。いいわね」 喉を絞められ呻き声を上げる。顔面は蒼白で喉はカラカラに渇いていた。 「怖い?この距離なら、一瞬で喉を裂けるわ。ねえ怖い?」 徐々に喉を締め上げる力を強め、ナイフを持った手でザクザクと耳横の地面を掘る。 「ひっ…」 極度の緊張からギーシュの首ががっくりと落ちる。 瞬間、周囲の生徒全てが杖を向けた。 「はじめまして。メイジらしい歓迎で、嬉しいわ」 殺意の十字砲火を浴びながら、フリーダは満足な吐息を漏らした。 暗闇は濃密で、静かで、笑い声の聞こえないここがフリーダの場所だと落ち着けた。 静まり返った広場の片隅にキュルケと青髪の小さな少女が居る。 「平民なのに大したものね。あっという間に終わっちゃったわ。ねえタバサはどう思う?」 「急所を正確に狙ってる。ナイフを振るうのに躊躇いがない。…たぶん、私と同じ」 前ページ次ページゼロの工作員
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5352.html
前ページ次ページゼロの工作員 夢を見ていた。 海賊と政府が戦ったレジャイナと呼ばれる国。 彼女が眼鏡を外したスコープの照準画面に顔に冷笑を貼り付けた人物が入ってくる。 彼はスピーチを始め、彼女は皮肉げに嘲笑う。 「ミスタ・マーカス。あなたの脳味噌を黒コゲにするだけで、メジュナの子供なら300万人救われるのよ」 きっと彼女は報酬を祖国の銀行口座に寄付し、そのカネでゲリラは銃を買い、内戦で同朋は無意味に死に続けるのだろう。 それでも彼女は、それが彼女に与えられた役割だから引き金を引いた。 ピンクの髪の少女がスコープの視界へ入ってきた 彼女はそれがただの標的に見えたので撃った。 肩と胸に伝わる反動。 人間がただの標的に見える自分に気づき、居心地が悪くなる。 ケースから大切に眼鏡を取り出し、大切に、そっと、かける。 工作員ではない生身の自分を取り戻して、少し落ち着く。 視力を強制しないただの透明体だから、見える景色は変わらないのに。 それでもレンズ一枚はさんだから、人間はもう破壊対象ではなくなった。 自分が自分であるためにフリーダは眼鏡をかける。 窓の外は光に満ちている。 カーテンを開けると青空の下、朝日が昇ってきている。 部屋は塔の高い場所にあるため、学園の壁の向こう、平野の緑の絨毯までよく見える。 朝の冷たい風が吹いて眼が覚める。 周囲はビルや工場、自動車がないから空気が澄んでいる。 学園の中央には大きな尖塔が立ち、影が壁の外まで伸びて日時計みたいだ。 学園中央を取り囲む4つの塔の一つ、円の中心を学園の中心とし、学園正面玄関を12時とした10時方向にある塔。 ここがフリーダたちの住む2年生の学園寮だ。 立てかけてある大鏡の前で眼鏡を鼻に引っ掛けほとんど銀色に見える長いプラチナブロンドをブラシで梳いている。 細く白く長い指先。切れ長で涼しげな瞳は可愛さよりも冷たさを感じる。 名匠が感性より理性を頼りに、造形の限界に挑戦したかのような精緻な人型の影。 怪我をしたとき服が破れていたので学園から貰った制服に袖を通す。 白いワイシャツを着て紐のリボンを付ける、古風な黒のスカートをつまむと、 かすかに艶のある細すぎない足が、太股の半ばまで肌をさらす。 「………短すぎるわね、見えるんじゃないかしら」 「おはよう。ルイズ」 外から冷たい空気を入れ、まだ寝ぼけて眠そうなルイズを起こす。 低血圧なのかフリーダは朝機嫌が悪い。 ふわふわのウェーブの掛かったブロンドよりの赤毛が光の加減で桃色に見える。 目鼻のととのった意思の強そうな顔、鳶色の瞳は瞑られている。 細くて折れてしまいそうな中学生に見える体は150cmほどでかなり小さい。 ヨーロッパ系に見える顔立ちで、すべすべお肌にやわらかそうなほっぺ。 枕の皺が付いたのだろう顔に赤い線が走っている。 毛布をずらしてもまだ起きないのでルイズの柔らかそうな白いほっぺを思い切りつねる。 見た目のわりにごつくて力強い手で引き伸ばす。 「ひゃうっ!ふああっ!ふわ~!ふわああ!」 触り心地のいいふにふにほっぺを引き伸ばすのが楽しくて伸ばしたりもとに戻したりを繰り返す。 それにしてもよく伸びる顔だ。 眼を瞑ったままのルイズを横に伸ばした顔が間抜けで面白かった。 「なななな、あなた誰よ!」 「あなたが呼び出したんじゃない。忘れたの?」 ピタリと動きが止まる。 昨日を思い出しているらしいルイズの顔は一気に赤くなり、一瞬後には青くなった。 頭を抱え布団に潜り込む。 「頭が痛い。休む」 「寝ても私は消えないわよ」 ルイズは目覚まし時計を見た。 「まだ6時じゃない。7時まで寝かせて」 昨日は相当なショックだったようだ。 全寮制の学校だけあって投稿時間が掛からない分、朝は余裕がある。 「そこの籠に下着あるから洗って。下の平民達の宿舎の隣にあるから洗い場があるから」 これからの共同生活のために覚えておくのもいいかもしれない。 「ああ、いいわ。やっておくから」 朝日が昇ったばかりの宿舎の外を犬や猫が走り回っている。 庭では空に浮かぶ大きな目玉の化け物や青い竜が目覚め、土竜が道の真ん中に穴を掘っている。 石のゴーレムが歩き回り蛇が蛙に追い掛け回され、尻尾に火をつけたトカゲがのっそりと歩き回っている。 学園の使用人達が忙しそうに洗濯物を運び、馬車の荷台からは林檎や牛乳の缶が下ろされている。 ペット用の皿を並べ、給食バケツから次々にスープを掬い上げ使い魔達の餌として盛り付けていた。 「まさに動物園………百鬼夜行かしら」 羽もないのに空に浮かぶ犬、嘴と羽の付いた四足歩行の動物、意思をもった石の塊、 生態学的にありえない動物達を見てとんでもないところに来てしまったと感じた。 動物学者がこの光景を見たら卒倒するか狂喜するだろう。 どちらにしても冷静ではいられまい。 杖を使う魔法使い達、モンスター、石造りの家々。 喋る竜やエルフが揃えば完全なファンタジーだなと冗談交じりに考える。 階段を下りて使用人達の宿舎へ向かうとメイドがやってきた。 ホワイトブリムを頭につけてエプロンと紺の地味な姿。 汚れが判りにくいように紺を主体とした服を着ている。 「新しく入ってきたんだけど。下着の洗い場判らないかしら」 こちらですよと手を引いて連れて行かれて洗い場を見て苦笑いした。 置いてあるのは洗剤、洗面器、スポンジ、洗濯板。 洗濯機もなしに洗うようだ。 いくらインフラや生産設備が発達していない星でも洗濯機や乾燥機すらないのはありえない。 魔法とモンスターに加えて機械までないとは。 オスマンの話しは本当で、私は魔法で召還されて違う世界からやってきたのか。 それとも私の頭が弄られているのか。 もし、この星が我々人類が知らない惑星だとしたら、未開拓惑星と呼ばれるものなのか。 それとも平行世界と呼ばれるものなのか どちらにしても救援は期待できない、むしろファンタジーよりSF寄りだ。 好奇心を抑えきれずに小説好きな頭で考えていると、メイドから声が掛かった。 「あなたが平民なのにミス・ヴァリエールに使い魔にされたフリーダさんですね」 働き者の厚い皮の手が差し出された。異世界に浮かれていた彼女は現実へと返る。 「フリーダ・ゲーベルよ。ベックの具合はどう?」 今回も少女がきょとんとする。 「気にしないで」 フリーダは心の底からルイズを呪った。 ベック は「次の指示を待つ」を意味する、組織の符丁だ。 もしかして私は本当に違う世界に来てしまったのかも知れない。 この反応は何も知らない民間人である可能性が高かった。 「わたし、この学園の使用人をやっているシエスタです。よろしくお願いしますね」」 黒い大きな瞳、やや長めのボブカットにした黒い髪と、少し低い鼻とそばかすがある高校生ほどの少女。 身長は160cmほどでたわわな胸が目を惹く。 周囲のヨーロッパ系の生徒達とは違い、アジア系の顔立ちをしていた。 フリーダが訓練して得た不自然でない笑みを返すとシエスタが右手を差し出してきた。 左手を差し出すと彼女は屈託ない笑みで利き手を引っ込め、左手での握手を応じる、 「………どうして私の顔を知ってるの?」 「学園の中では有名ですよ。ミス・ヴァリエールが人間の使い魔を召還したって」 「更に使い魔は魔力を持ってない、ゼロのルイズに相応しいって」 「銀髪の綺麗な人だって聞いていたから直ぐに判りましたよ」 暖かい両手でフリーダの手を包み込む。 その姿にアリスとのデジャヴを感じる。 「私がゼロのルイズって言ってたこと秘密ですよ。貴族は怖いですから」 秘密ですよと人差し指を上げて快活に笑う。 「平民同士仲良くしましょう」 「………………そう」 何か気の聞いたことを言うはずが、こんななさけない返事しか出てこなかった。 目の前の少女が組織の監視員の可能性を考える。 疑うだけ無駄だ。此処は未開拓惑星だ。他の人類との接触どころか知られていない。 「あなたがフリーダさんでよかったです」 シエスタが微笑む。彼女まで温かくなるようだ。 出会いを歓迎する理由などない。けれど、前にもしたように彼女は嘘をついた。 「私も、あなたみたいなひとでよかったわ」 疲れているのか、周囲の怪物達が煩くて、妙にいらいらした。 前ページ次ページゼロの工作員